2019年製 最新テレビ選びのポイント

 

テレビをお買い替えの方向けに、2019年製のテレビ事情と用途に合ったテレビ選びができる情報を提供させていただきたいと考えています。

今回は、まず知っておきたいテレビ選びのポイント3点について説明します。

1.インチを決める

フルハイビジョンと呼ばれている現在の放送波でのテレビの適正な視聴距離はモニターの高さ×3です。目安としては以下のとおりです。

  • 65インチ 画面の縦幅:80.90cm 視聴距離: 約2.5m
  • 55インチ 画面の縦幅:68.45cm 視聴距離: 約2.1m
  • 40インチ 画面の縦幅:49.78cm 視聴距離: 約1.5m

ということで大体のリビングに65インチのテレビを置いても視聴距離は十分取れることが多いです。ただ、テレビ本体の横幅を考えると65インチで約1.5m、55インチで約1.25mと、それなりに大きくなりますので注意が必要です。

目安として一般的なリビングの縦長の窓1つの横幅が70センチ弱なので、15畳前後のリビングに65インチなどを置くと映画館のような迫力が出る分、横幅もとります。

よく家電量販店などに行くと大型のテレビが小さく見えたりするので、大型を検討する場合は特に、事前にテレビを置くスペースを決めておくことをおすすめします。

なんとなく、イメージができたでしょうか。


 

 

2.最新の機能を理解する

テレビなんてそんなにしょっちゅう買い換えるものではないけどどうせ買うなら良いものがいいなあと悩む方も多いと思います。次に、2019年製テレビの便利な機能や最近のトレンドについて簡単に説明させていただきます。

有機EL

 まず、「有機EL」という新ジャンルが登場しました。これは「液晶」や「プラズマ」、「ブラウン管」といったテレビの種類のことです。具体的な効果としては、繊細な色表現が可能となり、映像全体に深みが増します。夜景など、黒もよりはっきりと表現できるテレビで、高級感のあるハイエンドモデルとなります。ちなみに2019年時点で、有機ELについてはソニーパナソニック東芝、LGなどが発売しており、サイズは55インチからとなっています。

また、映像だけでなく、内臓スピーカーなど、音を充実させたモデルが出ているのも特徴です。


 

AndroidTV

次に、「AndroidTV」というものがあります。これは簡単に言うと、スマホOSのAndroidがテレビ自体に入っているもので、NETFLIXやHulu、Amazonビデオなど、スマホの映像系アプリがテレビから直接使えるという便利なものです。もちろん、YouTubeやAbemaTVなど、無料コンテンツの多いサービスも利用可能です。

アカウントを持っていれば連動でき、マイクを使って音声検索なども利用できます。いわゆる、AI家電という部類です。AndroidTVはソニー、シャープが発売しており、40インチからあります。

 4K

最後に、「4K」対応というワードがあります。「4K」というのは簡単に言うと、テレビの映像を作る画素数の規格のようなものです。ブラウン管→ハイビジョン→フルハイビジョン(2K)→4Kといった流れで、画素数はどんどん細かくなっていきます。具体的には2Kテレビの縦横それぞれ画素数が倍になったもの=2Kテレビの4倍きめの細かい映像が4K映像です。そして、この4K映像を映すことができるテレビを4K対応テレビといいます。

また、4Kテレビを求める際に注意すべき点として、「BS4Kチューナー」内蔵のものとそうでないものがあります。これは、BS放送で2018年12月より開始した4K放送を受信できるチューナーのことで、これが入っているものは別売りのチューナーなしでBS4Kを見ることができます。内蔵していない4Kテレビは、別途BS4Kのチューナーを購入すると見ることができます。


 

3.メーカーの特徴を理解する

テレビのインチが決まり、なんとなくこんな機能がいるいらないといったイメージが持てたら、最後にテレビ主要メーカーの特徴を簡単に説明します。ただ、特に映像というのは人によって好みが異なると思うので、実際にはお店などで映像を見比べていただくのがよいです。

映像を比較するときの豆知識ですが、少し離れた位置から複数台のテレビを同じ視界に入れて比べるとより映像の特徴や違いがわかりますよ。

【シャープ】アクオス やわらかくて明るい画質感が長時間視聴に最適

シャープの特徴は映像の明るさとコントラストにあまり強弱をつけないやさしくてやわらかい画質感です。目に優しい画質の機種が多いので、バラエティ番組や情報番組など、普段使いで長時間視聴することが多い方などにはおすすめです。

その他映画やドラマも独特の画質感なので、同じアクオスからの買い替えで、現状に満足している方でしたらそのまま同じシャープへの買い替えをおすすめします。

また、40インチからAndroidテレビにも対応している機種が沢山あるので、豊富なアプリを手軽に楽しむこともできます。 

パナソニックビエラ ホームシアターのような形で映画などを楽しみたい方へ

パナソニックは昔、プラズマテレビのメーカーとして有名でした。プラズマの特徴としては、液晶と比べ、明るさは少ないのですが、色が鮮やかでホームシアターのような形で鑑賞するととても映える映像感が 売りでした。そして、2019年現在、プラズマテレビはもうないのですが、その頃の映像感は液晶でも有機ELでも健在です。

全体的にトーンが強く、こちらもシャープ同様、現在ビエラを使われていて気に入っている方でしたら、そのまま継続することをおすすめします。全体的に色が強いのですが、明るさを抑えている分、独特の味のある映像を実現しています。

ソニー】肉眼に近い圧倒的臨場感、リアリティのある映像をお求めの方へ

ソニーの特徴としては、映像に質感や距離感があることです。昔からソニー超解像処理に力を入れており、背景や細部の補正処理が強い分、遠くと近くの距離感や質感の表現が長けていて映像に臨場感があります。

この機能は年々増しており、昔に比べ、色の濃淡が広くなったことも最近の特徴です。

 また、AndroidTVは43インチ以上の4K機種はすべて対応しており、この仕組みを最初に取り入れたメーカーでもあるので、アプリの動作に安定感もあり、キャンペーンなども充実しています。

東芝タイムシフトなど、TVでの録画機能の充実をお求めの方へ

見逃した番組を再生できる「タイムシフト」という録画機能があります。これは、タイムシフト録画用のハードディスクをテレビに接続しておき、何チャンネル分が常に録画を続けていて、領域がいっぱいになったら過去の分を自動で消して新しい時間帯を録画することを繰り返す・・・。つまり、新聞のテレビ欄がシフトしていくような状態で番組がハードディスクにストックされるという機能です。

 このタイムシフト録画が東芝の最大の売りです。実際、便利な機能で人気も高いです。もともと、USBハードディスクを外付けし、録画機能を充実させるという仕組みを最初に取り入れたメーカーなので、ハードディスク録画機能の充実をお求めの方なら東芝1択です。

また、映像については、色がパナソニックのように濃く出て明るさがある機種と、やわらかく出る機種の2種類があります。

 

 まとめ

 以上、第1回は、テレビ選びのポイント3点について書かせていただきました。

テレビってしょっちゅう買うものではないと思うので、少しでも参考にしていただけたらうれしいです。

上記の内容より、筆者個人的には、2019年今の時期だと、大型 50(49)~55インチのテレビがおすすめです。理由としては以下のとおりです。

  • 一般的なリビングにサイズ的にもちょうど良い(圧迫感が少ない)
  • 価格が安い
  • 最新の便利な機能が搭載されているものが多い

次回からは、具体的な商品の説明などやっていこうかと思っています。

 

ー良いものを探し、長く使う生活に役立つことができればと思ってます。ー